イケメン先生の甘すぎる溺愛



私が話したい男子は、誠也ただ1人だから、それ以外の人になんと思われたって、痛くも痒くもない。



「実は、今日は真人から上里さんを誘って欲しいって言ってきたんだ。あいつ、上里さんの事が好きだから......」



まさかの、2人は両思い?

樹と羽月と同じクラスの人で遊んだことはあるけれど、真人が居るのは、今日が初めてだったので、珍しいと思っていたのだ。


なんで突然だったのか、やっと分かった。



「そうなんだ」



口ではそう言いながらも、羽月の想いが届くといいなと心では思っている。



「でも、女子が上里さん1人なのは気まずいかな~と思って、誰か誘ってって俺が言ったの。だから、ごめんね?」


「謝らなくていいよ。嫌だったら、そもそも来ないし......」


「そっか、なら良かった」



樹が安心したように笑って言った。



「杏奈ちゃんと上里さんって、仲良いよね?」


「うん。1年の時に仲良くなったの」