それから。






ある程度育て終わったボロットは、再び俺のもとに戻された。






ご主人は俺の親——母さん。






ちなみにボロットは言葉を教えてくれたロボットを母親、自分を作ってくれた男を父親だと思っているらしかった。






ボロットに言葉を教える専用のロボットは、仕事が終わるとすぐに業者に回収された。






「…あっ、あのっ…伊織様…ですよね…っ」






緊張しているのか、その肩は震えていた。







「…そうだけど」






適当に返すと、彼女は肩をビクッと震わせて。






「……ロ…、ロボットの分際でこんなことを聞いてしまってすみません……」







最後の方は、小さすぎて聞き取りずらい。






ギリギリ聞こえたその言葉に、耳を疑った。