「.....僕、もうすぐ 手術するんだ。
この島に来たのは、それまでの間、
少しでも空気の良い場所で静養する為」

「治るんだよね.....?」

「可能性は 半分半分らしい」

「そんな.....!」

でもね、と晴君は続ける

「...ちょっと前までね?
別に失敗しても良いかなって思ってたんだ」

どうせやりたいことも無かったし、と
晴君は私の顔を見つめる

「でもね、今はその考えが少しだけ変わった。また 明に会いたいって思ったから」