晴君の家がどこなのか
知っているわけではない

晴君が何を思っているのか
わかるわけでもない


それでもなぜか、海に行けば
晴君に会えるような気がした


私は海までひたすら走った


はぁはぁ

息が切れて苦しい
でも、晴君に会いたい一心で走り続ける

明日の朝にはいないんだ
だったら今日の夜に出ていくってこと

会うなら今しかないんだ.......!


「はぁはぁ」

海に着いたけど、
そこに晴君の姿はなかった

「せ..い..くん.....!」

私は砂浜に座り込んでしまった