でも、俺がどれだけ頑張っても、智也に抜かされていく。 そしてより、智也が跡継ぎの方がいいのでは、そんな声も増えていった。 だけど智也は俺を励ましてくれたし、一緒に頑張ろう、そう言ってくれたし、親父達もゆっくりでもいいから、拓也は拓也だ、と言ってくれるし、できた時は褒めてくれていたから家族が嫌いになることもなく…というか家族が大好きだった。 小さい時から、俺の夢は〘みんなを守れる組長になること〙だった。