私はいつからこんなに寂しい人間になったのだろう

綺麗な世界から見捨てられた私には
夢とか希望とかそんなくだらないものに縛られた生活が何よりも苦痛だった

だって私は夢から逃げた弱い人間だから

ツリーやらイルミネーションやら
幸せの象徴のようなこの季節が嫌いだ

見上げても星の見えないこの街で
私は光を追い続ける

ぶつかる肩に謝る間もなく過ぎ去る人の群れ
人身事故に腹を立てる人
スマホに夢中な若者
我先に突っ走る駅のホーム
息もできない程に詰め込まれた満員電車

光明にみえて闇黒
喧騒ようで静寂
賑やかながらもどこか淋しい

そんな東京で私は生きている