「勿論。菫に1番似合っている服は俺が知っている」

「猫も……ペットショップでは出会えなかったけれど、どこかに運命の子がいるはずなの…」

「これから先の人生でずっと一緒に探していこう。見つかるまで探そう」

「潤が言ったら全部が叶いそう」

ふふっと菫が笑顔を見せたから、俺も笑った。

そうしたら「潤が笑った時に出来る笑窪が大好きなの、昔から」と言った。



たまらず菫を抱きしめて、キスをした。

離れたくない。この温もりをずっと離したくは無かった。

不安なのは菫だけじゃなくって俺の方だ。

もしも家から帰して貰えなかったら…おじちゃんがこの期に及んでお見合い相手を何人も連れてきたりなんかしたら。

菫が心変わりしてしまったら。西城さんくらいかっこいい人は探しても簡単には見つかりそうもないけれど、もしも運命的に現れてしまったら


それは簡単な事だ。俺は何度でも菫を迎えに行くよ。そして何度でも俺を好きにさせてやる。

菫をきつく抱きしめながら、自分の中で誓った。