「そうですね、菫とおじちゃんはよく似てるもん。
それに俺おじちゃんの事は好きですよ。だからこそ認めてもらいたいって気持ちもあるし。
まぁ~…俺こんなにヘラヘラしてるし信用出来ないって気持ちはわかるけどさー」
「そんな事、ないのよ……」
おばちゃんが俺の顔を覗き込むように、心配そうな表情を見せた。
こういう所はおばちゃんそっくりなんだけどなぁ。やっぱりふたりの子供であるのは間違いない。
「潤くんが置いていったカタログ見せて貰った。私はすごく素敵だと思った。それに菫の表情がいきいきとしていて、とても楽しそうだった。
お父さんは絶対にそんな物は見ないって言ってたくせにね、夜中にこっそりとひとりで見て、ニヤニヤ笑っていたのよ。それを見て私可笑しくって…」
「おじちゃんが……」
「あの人も分かってはいるんです。潤くんがとても良い子で菫を任せられる子だって事は。
きちんと筋を通しに話をしにきてくれるあなたですもの。
ただどうしても素直になれないのね。菫を取られちゃうみたいで悔しいのよ。子供みたいな所があるの、あの人は。会社ではしっかりしてるけど、余計ね?
決して潤くんが嫌いな訳ではないわ。
それに嫉妬もあるのよね、きっと」
「嫉妬?」
おばちゃんの横顔が少しだけ寂しそうだった。
「お父さんね本当は夢があったの、大学院まで進んで日本の文化を研究したかった人なの。
だけどね私って昔から体も弱かったし、頼りなかったから…私と結婚するって言って、家族を養っていけるか分からない研究になんか打ち込んでいられないって…
だから会社を作ったのよ。夢を追ってるあなたが羨ましいって気持ちもどこかにあって、嫉妬しちゃってるんだと思う…。
あなたの生き方や夢を決して否定している訳ではないの。だからあの人の言う事はあんまり気にしないでね」
それに俺おじちゃんの事は好きですよ。だからこそ認めてもらいたいって気持ちもあるし。
まぁ~…俺こんなにヘラヘラしてるし信用出来ないって気持ちはわかるけどさー」
「そんな事、ないのよ……」
おばちゃんが俺の顔を覗き込むように、心配そうな表情を見せた。
こういう所はおばちゃんそっくりなんだけどなぁ。やっぱりふたりの子供であるのは間違いない。
「潤くんが置いていったカタログ見せて貰った。私はすごく素敵だと思った。それに菫の表情がいきいきとしていて、とても楽しそうだった。
お父さんは絶対にそんな物は見ないって言ってたくせにね、夜中にこっそりとひとりで見て、ニヤニヤ笑っていたのよ。それを見て私可笑しくって…」
「おじちゃんが……」
「あの人も分かってはいるんです。潤くんがとても良い子で菫を任せられる子だって事は。
きちんと筋を通しに話をしにきてくれるあなたですもの。
ただどうしても素直になれないのね。菫を取られちゃうみたいで悔しいのよ。子供みたいな所があるの、あの人は。会社ではしっかりしてるけど、余計ね?
決して潤くんが嫌いな訳ではないわ。
それに嫉妬もあるのよね、きっと」
「嫉妬?」
おばちゃんの横顔が少しだけ寂しそうだった。
「お父さんね本当は夢があったの、大学院まで進んで日本の文化を研究したかった人なの。
だけどね私って昔から体も弱かったし、頼りなかったから…私と結婚するって言って、家族を養っていけるか分からない研究になんか打ち込んでいられないって…
だから会社を作ったのよ。夢を追ってるあなたが羨ましいって気持ちもどこかにあって、嫉妬しちゃってるんだと思う…。
あなたの生き方や夢を決して否定している訳ではないの。だからあの人の言う事はあんまり気にしないでね」



