「えと、ありがとう」

「いーえ」

紅がなんかブツブツ言ってるけど気にせずに私は手に持っているものをゆっくり突き出す。

そして3回撃った。

「……はっ」

「まだサバイバルゲーム中だよ実は。 油断してたからつい撃っちゃった☆」

「……はあああああ?!」

「ごめんごめん‪w‪w」

「おま、せっかく傷治したのになんだよその反抗的な行動は!」

ジリリリ!!

「ゲーム終了! 校庭に集まってください」

ゲーム終了の音がちょうどなる。

「ああまじかよ……やられた」

「私の勝ちだね」

ニコニコと落ち込んでる紅を見る。

「はあ……最悪……」

「あれ、怒ってる?」

「まあ軽く?」

紅が私のことをじっと見つめる。
軽く目に殺意宿ってません?←

「え、なんかごめん……」

「ちゃんと謝って」

「ごめんなさい……」

やりすぎたかなと思い視線を感じ下に下げると急に顎を掴まれる。

直後、唇に柔らかいのが当たる。

「なーんてな‪w! 怒るわけねぇだろ 今のはやり返し‪w‪w」

「は……」

唇を思わず触る。

「今、何した……?」

「何って……キスだけど?」

「……はああああああ?!」

今度は私が叫ぶ番だった。
うそ、今のキス……?!

「わ、私ファーストキスなんだけど?!」

「お前の初めてもーらいっ」

ニヤニヤ笑ってる紅を思い切り睨みつける。
乙女のファーストキスをこんな簡単に奪うなんて……!!

「もう紅なんて知らない! 血なんかあげない!」

「お前が悪いんだ、反省しろ」

「撃った私もあれだけどキスはない!」

「まあいいだろ、ほら行くぞ」