花山院先輩とお話してから数日が経った。
未だに私の心は吸血鬼とどう関わったらいいのかよく分からない。

でも……

「1部の吸血鬼だもん、紅達はきっと大丈夫……」

教室に入ると胡桃が興奮したような顔でこちらに来る。

「妃奈ー! 大ニュースだよ!」

「どうしたの?」

席に着きながら教科書を出していく。

「サバイバルゲームが今月あるの!」

「サバイバルゲーム……?」

「あ、そっか妃奈は外部だから知らないのか……サバイバルゲームってのは毎年開催される全学年対象の超大型イベントなの!」

「へぇ〜」

「ルールはぁ、吸血鬼と人間を混合させて2チームに分けるの! 白チームと黒チームでね?」

そんなのがあるんだ面白そう……!

「ペイント弾が入った銃に3発撃たれるとゲームオーバーで、生き残った人が多いチームが優勝って感じ」

「そーなんだ!」

胡桃と話していると


ピンポンパンポーン


「あーあー、聞こえますか?」

この声……校長先生?