私だって、両親に吸血鬼を殺されたら吸血鬼が大嫌いになるに決まってる。
でも、それはきっと悪い1部の吸血鬼だけ……だよね?
「私みたいにならないように、吸血鬼と離れた方がいいわ。 それでも貴方が吸血鬼といたいというなら構わない、その代わりいつ殺されるか分からないけど」
無言になった私に花山院先輩が言う。
「これは忠告よ どう捉えるかはあなた次第」
「ごめんなさいね、こんなお話して。もう大丈夫よ、ありがとう」
「……はい」
そうして私は部屋から出た。
今の話でますますよく分からなくなった……私は吸血鬼と離れた方がいいのかな?
