「確か相手は生徒会長だったかしら」

「あ、はい!」

「へぇ……あの人が契約なんのために……」

「私もよく分からないです……」

あははと苦笑いすると先輩は私の方に近づいてきた。

首元をジロジロと見られる。

「あ、あの、先輩……? どうかしました?」

「これ……蘇生の契約……?」

「名前なんてあるんですね! 蘇生の契約……なんででしょうね?」

「貴方1回死にかけたの?」

「あるようなないような……随分昔のことなので‪」

「そう……単刀直入に言うわ。 吸血鬼と関わらない方がいい」

「えっ……」

花山院先輩が怖い顔で私を見る。

「吸血鬼といたってろくな事がない、むしろ傷つけられるだけよ」

「え、でも紅達はいい人ですよ……?」

「中身がどうかなんて分からないでしょ? 吸血鬼と離れた方がいい」

「でもいきなり離れるなんて、そんなっ……」

「なんでそこまで吸血鬼といたいの? メリットでもあるの?」

「それは、その……」

花山院先輩の視線が今はすごく怖く感じる。