胡桃side

じゃあ行ってくるね!

そう行って花山院先輩と行った妃奈。
あの花山院先輩の視線……


「明らかに私から遠ざけようとしてるな……」

それはそうだろう、だって私は花山院先輩の大嫌いな吸血鬼だから。

花山院先輩にとって吸血鬼はクズとしか思われていないだろう。
でもそこら辺の吸血鬼と私は違う。

私はきっと……契約なんてしない。
1人で生きていくから。


「妃奈……大丈夫かな」