ある日のこと___
いつも通りに門をくぐるとすると
「きゃああああああ!」
「早く離れろ!!」
何やらザワザワと騒がしかった。
悲鳴も聞こえるし……どーなってるの?!
皆急いで校内から出ている。
「え、えとこれどゆこと……?」
「妃奈っ?!」
グイッと肩を掴まれる振り返ると焦った顔の胡桃がいた。
「こっち来て!!」
連れてこられたのは人気のない裏庭。
何人か生徒がいて、皆焦った顔をしている。
「フラッシュ状態になった吸血鬼が今暴走しているの」
「フラッシュって……!!」
「今入れば必ず重症を負う、だから皆逃げてたのよ」
「そ、そうなんだ……紅達は無事だよね?」
「あの人達なら大丈夫よ、強いし」
その時、
ガッシャーンッッ!!
いきなり空からガラスの破片が降ってきた。
「……っ、え」
「危ないっっ!!」