「んっ……あま……」
「耳元で喋らないで……! くすぐったいから」
「はいはいw」
だんだん力が抜けてきて痛みを感じなくなってきた。
すごいぽわぽわする……気持ちいい……
「っ……よし、吸血はこれでいいかな、おーい妃奈?」
肩をポンポン叩かれて我に返る。
「はっ……あ、紅もう大丈夫?」
「さんきゅ、助かったわ。妃奈の血めっちゃ甘い」
そう言ってる紅は口元についわ私の血をペロリと舐める。
「なっ……!!」
顔にぶわあああって熱が集まる。
「あ、噛み跡消さなきゃダメだな、じっとしてろよ」
そう言って私の首元を舐める。
「ひゃあ?!」
「よしこれで消えた、もう大丈夫だぞ」
「消えた……って?」
「吸血鬼の唾液にはな治療できる力があるんだ、だから舐めればどうにかなる」
「凄いね……」
「お前大丈夫か?ぽわぽわしてるけど……血吸いすぎたな」
「大丈夫……だよぉ……元気になっ、て良かったあ……」
「おいお前大丈夫か……って、おい!」
次の瞬間私の視界は途絶えた。
