コンコンコン
「失礼します……って、あれいないや」
生憎先生は居ないらしいのでとりあえず紅をベッドに連れ込む。
冷房が効いててめっちゃ涼しい……!!
「妃奈、俺は大丈夫だから……」
「だーめ、具合悪いでしょ? ゆっくり休んで!」
「まあ具合悪いっちゃそーだけど……」
言いにくそうに紅が口をモゴモゴさせる。
何かあったの……?
「いや、実は血が少し足りないってゆーか……」
やっぱり! 私が紅に血をあげてなかったから……
「あああ妃奈のせいじゃないからな?! このぐらいの年齢になると吸血鬼は血が足りなくなってくるんだ……だから相手の血が必要で」
そう言ってる紅の顔がどんどん真っ白になってるんだけど……ちょっとこれヤバいんじゃ?
