「えっと……別にいいけど」
何故か紅と帰ることになり、2人で学園から出る。
「そーいえば……紅は私の血を吸う気はあるの?」
「まあそりゃぁ?」
「それって……痛い?」
「まあ痛いだろ、血管にブスっとだし」
ひぃ……吸血させたくないんだけど
「その顔……吸血させたくないって顔だな」
「…………痛いのはきらい」
「まあたまーにでいいから、な?」
紅が顔を覗いてくる。
サラサラの髪が私にかかる。
やっぱりかっこいい……
「はいはい、分かった」
そうこうしているうちに私の家に着いた。
「私の家、ここだからありがとう」
「いーえ、じゃあまたな」
そう言って手を振りながら去っていった。
(なんだか色々あった一日だな……)
