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朧気な意識の中、微かに誰かの声が聞こえた。
周りには赤い血がジワジワと周りを染めている。


「君は生きたい?」

やっとの思いで頷けばその子はニヤッと笑った。
鋭い八重歯が口から覗く。

「分かった、君の傷を治してあげる。でもその代わりに条件がある」


___7年後、白薔薇学園に来い。

そこで君をずっと待っているよ_


その声を境に意識は途切れた。