『じゃ、先行ってるね!』


ニコッと笑って先生を見ると呆れたような顔をされた。


……なんで?

ま、いっか。お泊まりできるし。


「じゃあ後でね」

そう言われた私は先生に
ちゅっとわざと音を立ててキスをして保健室を出た。


「今のはずりぃ……手加減できないわ、これ」


そう言って先生が項垂れてることなんて知らない私はもう、うっきうきの気分で廉斗の家に向かった。