秘密の恋

廉斗は私をじっと見つめて少し悲しそうに笑う。

「嘘は良くないよ」

『……最初に嘘ついたのは廉斗だよ』


私は話したくなくて冗談を返す。

たしかに、そう言って廉斗は私の頭をぽんっと叩いて映画館に入る。


『廉斗、今度話すね』

「待ってる」


ほんと、廉斗は優しい。

だから不安にもなるんだけどね。

ほとんどの人の前ではわりとクールなんだけど、やっぱり優しいから。


だから甘えちゃう。