「直ぐに用意させたものとは言え、良く似合っている」
「…え?あの短時間で用意させたのですか…ッ!?」
「そうだが?」
信じられない。
ドレスにはその人にあったサイズというものがあるのに、それにも関わらず短時間で用意させるなんて。
命令を受けた使用人が不憫で仕方ない。
ごめんなさい、その使用人達……。
「……一つお聞きしたい事があるのですが、宜しいでしょうか?」
「何だ?」
「このドレス、まるで知っていたかのようにサイズがピッタリなのですが……」
まさかとは思うけれど、一応確認しておきたい。
「どうしてでしょうか?」
「………それは」
陛下は目を逸らす。
まるで何かを誤魔化すようだ。
確か助けて頂いた時、偶然にも陛下に抱きしめられているかのような体勢だった。
あの時は仕方ないとは言え、もしサイズが分かるとなるとー………。
「あの時、調べたんですか?」
私のサイズを。
「偶然覚えていただけだ。勘違いするな」
と言う事はつまり……。
そうゆう事だ。
恥ずかしい…ッ!!
皇帝陛下に身体のサイズを知られてしまうなんて。
恥ずかしさで顔が熱くなる私を見て、陛下は面白そうに口角を上げた。
恐らく私の顔は真っ赤なのだろう。



