暴君陛下の愛したメイドⅠ《修正版》




「直ぐに用意させたものとは言え、良く似合っている」


「…え?あの短時間で用意させたのですか…ッ!?」


「そうだが?」


信じられない。


ドレスにはその人にあったサイズというものがあるのに、それにも関わらず短時間で用意させるなんて。


命令を受けた使用人が不憫で仕方ない。


ごめんなさい、その使用人達……。


「……一つお聞きしたい事があるのですが、宜しいでしょうか?」


「何だ?」


「このドレス、まるで知っていたかのようにサイズがピッタリなのですが……」


まさかとは思うけれど、一応確認しておきたい。


「どうしてでしょうか?」


「………それは」


陛下は目を逸らす。


まるで何かを誤魔化すようだ。


確か助けて頂いた時、偶然にも陛下に抱きしめられているかのような体勢だった。


あの時は仕方ないとは言え、もしサイズが分かるとなるとー………。


「あの時、調べたんですか?」


私のサイズを。


「偶然覚えていただけだ。勘違いするな」


と言う事はつまり……。


そうゆう事だ。


恥ずかしい…ッ!!


皇帝陛下に身体のサイズを知られてしまうなんて。


恥ずかしさで顔が熱くなる私を見て、陛下は面白そうに口角を上げた。


恐らく私の顔は真っ赤なのだろう。