そのハチマキをぎゅっと握って
「先輩…」
「ん?」
「100メートル1位おめでとうございました。大縄回してるところも、選抜リレーで抜かして一位になってるところも全部かっこよかったです!」
い、言えた…っ!
でも言ってから恥ずかしくなってぎゅっと目を瞑って下を向く。
ちょっとしても先輩からの返答がなくてチラッと先輩を見ると少し頰を赤らめていた。
え……?
「…そういうの言われ慣れてなくて…あんま見んなよ」
てっきり言われ慣れてると…!
それに照れてる先輩レアすぎて…!!
ぶっきらぼうな言い方さえも可愛い。
「…あの先輩。あたし朝練の時早く行ったらだめですか?」
「なんで?」
「先輩が…先輩がバスケやってるとこ見ていたいからです」
い、言っちゃった…!
本当は未唯に言われたこと言いたかったけど練習しに来てる先輩からしたら話す時間なんてないだろうなって思って。
「こないだ先輩が迷惑だって思ってることは分かったんですけど…」
「…迷惑とかじゃなくて見られると恥ずかしかったんだよ」
そ、そういうことか…。
少し安心した自分がいる。
迷惑って思われてるわけじゃなくてよかった。
てか先輩って意外と照れ屋…?
「…時々だったら」
「っ、はい!!」
やったー!
