「どうした?」
もう周りには誰一人いなくて心地よい風が吹いているだけ。
どうしようどうしようどうしよう…っ。
もう目の前に先輩いるし…っ!
………よし!!!!
「あのっ」
「うん」
「先輩は、その、あのー」
「ゆっくりでいいよ」
ハハッと笑ってそう言ってくれる先輩。
胸がキュッとなる。
「ハチマキ!…って、誰かと交換したりしなかったりしますか?」
「どっちだよ」
そう言ってまた笑い出す先輩。
だけどあたしの顔はきっと真っ赤でそれをみた先輩は目を少し大きくした。
「…言われてはいるよ」
斜め下を見て首元に手を置く先輩。
ですよね〜…。
でももうここまで来たら引き下がれない。
「あたしも交換して欲しいんです!頭の中で抽選してもらって東雲が当選したら交換してください!それでは!!!」
あたしは恥ずかしくてその場にいられず一方的に話してダッシュした。
あー!!!!
何バカなこと言っちゃってんのー!!!
「抽選ってなんだよ」
そう言って先輩が笑ってるなんてあたしは知るわけもない。
