初恋チェリー






周りの声が聞こえないくらい夢中で走って後半分のところで1位と並んだ。


あと少し…あと少し…!!



ーーパンパンッ!!



そしてほぼ同時にゴール。


ど、どうなったんだろう…。

あたしと加藤は走り終わった人たちの後ろへ回る。



そして最後のクラスがゴールをして二人三脚に終わりが告げられた。


そして順位発表。


あたしたち2組と、僅差だった4組が祈っている。



「1位はーーーーーー2組」



うそ!!!!



「やったー!!!」


2組は立ち上がって抱き合ったりハイタッチしたりして喜び合っている。

あたしもそのうちの1人でつい隣にいた加藤にしっかり抱きついてしまった。



「やったね!加藤!」

「おま!!!」


あたしは加藤のその声と顔でバッと離れる。


な、何その顔…。

加藤が照れたように顔を真っ赤にさせていた。


あたしも男慣れしてないけど、加藤も女慣れしてないんだな。


しばらく2人の間に沈黙が続いて気まずいまま退場となった。