少し進むと
「……なあ、お前の好きなヤツって深田先輩?」
「な⁉︎んなわけないでしょ⁉︎」
あたしはバシッと背中を叩く。
「いって!」なんて声が聞こえたけどあたしは心臓がバクバク。
危ない危ない。
もし加藤なんかにバレたらたまったもんじゃない。
きっと弱点として扱ってパシリとかされた日にはきっと人間として生きる資格失うレベル。
「変なこと言ってないで早く進むよ!」
もう、恐ろしいこと言わないでよ!
あたしはしばらく心臓がバクバクしっぱなしだった。
そして何事もなく朝練、放課後練は体育祭前々日まで続いた。
