初恋チェリー







「おーい。生きてる?」


机に突っ伏してるあたしをツンツンする未唯。


「やっぱり朝早く行くのダメだ〜未唯〜」



放課後はやっぱり話す機会なんてなくて、朝しかないって思ったのに…。


このまま朝行き続けたら迷惑なマネージャーでしかない。



「はあ〜…」


「何ため息なんかついてんだよ」



声のする方を見ると



「うげ、加藤」


「うげってなんだよ。腹立つな」



お前はいいよ…。


なんて失礼なこと思いながら重たい上半身を起こす。




「なんか用?」


「何だよその言い方。明日から体育祭の練習始まるから明日から朝練と放課後練なしだってよ」




うわーん!神様の意地悪!

もうしばらく先輩のこと見れない(涙)


いや、でも良かったのかもしれない…なんて思いながら加藤に返事をする。




「そうなんだ。了解」




てかそれ放課後の部活のミーティングで言えば良くない?って思ったけど…ま、いっか。