「じゃあ、これから毎日その時間にいけばいいんじゃない?」
チョコを食べながらそう言う未唯。
未唯は女子力が高く、大きなぱっちり二重の目にほんのり桃色のほっぺ。
見た目に気を使っていてかわいい女の子、っていう感じ。
「たしかに!」
未唯のアドバイスを受けてあたしは早速ーー
ーーダムダムッ…
「おはようございます!」
「おはよう…って今日も早起き?」
「あー…そんなとこです!」
嘘だけど。
和泉には訳を話して早く行くことを伝えてある。
和泉と朝行けないのはちょっとさみしいけどこのチャンス逃すわけにはいかなくて…。
「そっか」
あたしは練習する先輩を見ながらボール拭きをする。
凄く特別な時間だな…。
