気が付くとベッドの上にいた…。気のせいだろうか…頭が少し痛い。

「風邪、引いたかな?」

制服に着替え髪の毛をとかす。それにしても昨日の記憶が無い…聖さんの部屋に行って話して何かがあったような…まあいいか。学校までまだ時間があるし勉強をしよう…。


コンコンッ

「はい…?」
「俺だけど…体調大丈夫か?」

「体調?特に悪いところはありませんが…。」

「頭がガンガンするとか、気持ち悪いとかないか?」
「それって、なんか二日酔いみたいですね。私は変なものとか食べてないので大丈夫ですよ。」

「ならいいんだ……いつもの時間になったら降りてこいよ。」
「はい。」

変わった心配をする人もいるもんだな…もしかして私は何かしでかしたんだろうか…?
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「遅くなってしまいすみません。」

「お前が来るの…待ってた…まだご飯食べてない。」

「あ、花月。体調は大丈夫?」
「体調?」

さきほども聖さんに同じことを聞かれた。それに皆さん余所余所しい感じが…


「私、もしかして何かしました?」
「ブフォ!」

「泰揮、汚いですよ。」

泰揮クンが吹きだしたことで皆さんがさらに慌て始める。

やっぱり私何かしたんですね…


「昨日のこと…覚えてないの…?」
「昨日?何かありましたっけ?」
「花月…奏にキス…。」

「聖クン!!」

「え…?」

「何でもないのよ、花月チャン。気にしないで。」

やっぱりおかしい…それにさっき聖さんがいってたキス…。キスって私が…?挨拶のキスとかってことだよね…?

「花月…。」

「まあ、覚えてない方が本人もいいんじゃねえの?」

劉磨さんだけが黙々とご飯を食べている。


「そろそろ出る時間ですよ。早く食べてください。」

「はーい!」