職員室から教室に戻るとクラスの人たちが疎む、といったことはなかった。


こちらをちらちらと気にする人はいたが先ほどのような野次を飛ばす人もいなく、ただただ静かだった。

「楓様、大丈夫かな…?」

「教室に戻っていったはいいけど、1人だもんね。」


「お前らは自分たちの心配した方がいいんじゃねえの?クラスの奴らがたまたま批判的なやつらが少ないだけで他のクラスとか学年の奴らが全員が全員優しいわけじゃねえし。」


「はいはい、分かってますよ。花月を巻き込まないように気をつけろって言いたいんでしょ。」