「それでは最終審査に移ります。毎回恒例のこの最終審査、この審査で最後の順位が激しく動く。その名も『君に届け!運命のプロポーズ!』です。」



「プロ……ポーズ…?」

「この最終審査では女性陣に向けて男性陣にプロポーズをしてもらいます。審査員、観客の皆様、そして司会の私が証人となります。さあ、思いの丈を告げていただきましょうー!」


「あ、あの、聖さん……。」
「…花月、俺の中の思いを……本気を伝える。だから……冗談なんて思わないでくれ。」


聖さんが言っていたことって、このことだったの……?


「それではエントリーNo.1の方からどうぞ!」

「美樹、俺はお前を愛してる。一生俺の傍にいてほしい。これからも俺と一緒にいてくれるか…?」
「はい……。お願いします!」



「おおー!なんと1組目からカップリングが成立しました!」



どうしよう……これって聖さんから告白されるってことだよね……?そうしたら私は……どうするべきなの……?さっきの人たちみたいに恋人になる……?それとも断って、これからも友達として…家族として付き合っていく……?


「ごめんなさい……!結婚とか恋人とか考えられなくて……友達のままでいてください。」



考え事をしていた内に2番目の告白が終わってしまっていた。男の人の表情からして、上手くいかなかったことが伝わってくる。

私がもし断ったら……聖さんにもあんな顔をさせてしまうの……?ダメ…そんなことできない。でも……まだ私には聖さんと付き合うという覚悟ができていない。聖さんが本気で向き合おうとしてくれているのに、中途半端な気持ちで付き合うことなんかできない。


「続いて、No.3のペアに移ります。それでは、告白をどうぞ!」


「恵……俺の気持ちを聞いてくれ。俺は…お前のことが好きだ。付き合ってもいないのにペアを組んでくれて本当に嬉しかった。この最終審査で、絶対に告白したいって……それだけの気持ちでエントリーしたけど、今回だけで終わりにしたくない。恵がよければ……これからは彼氏彼女として、俺と一緒にいてほしい。俺と……付き合ってください!」

「……うん。いいよ。」


「No.3のペアもカップリング成立です。次はNo.4のペアです。」