戻ってきたのは、横山1人で、

横に座る。

「遥なんか元気になってた、ありがとう成瀬くん。」

「特に何もしてない。横山は、すごいな。」

俺はアピールはしても、

核心には触れられてない。

横山はカッコいいと思う。

「すごくないよ、‥言うつもりなかったの。」

「…聞いていいの?」

「聞いてもらっていい?」

質問に質問で返される。

もちろんと言う意味を込めて、

うなずくと話し始める。

「遥とはずーっと一緒で、遥が私を他の女の子より特別って思ってくれてるのもわかってるの。それが私と同じかはおいといてね。」

うなずく。

桃奈さんでも気付いてたしなぁ

「だから、桃奈さんと遥のお互いの思いやりというか強い絆なんてもうずっと知ってる。桃奈さんは私にとっても優しいし、憧れでお姉さんみたいな人なの。」

リレーで並んでいる、遥をまっすぐ見つめながら、

たんたんと話していく。

ふわふわしてて女子って感じというイメージしか持ってなかったから少し驚く。

…この真っ直ぐで強い芯のある感じ。

ふっ、俺こうやって話聞いてる時でさえ、桃奈さんのことばっかかよ。