「姉ちゃんに守られてばっかは嫌なんだよ。俺だってなんかしたい…」

「その気持ちだけで十分だよ?それにそれと断った理由はつながらないよ?」

「俺の中では繋がる。」

珍しくはるちゃんが折れない。

「とにかく、私のことは気にせずに、今からでももう一回話し合ってきなさい。素直に、だよ、はるちゃん!」

「しない。もう決めたことだから。」

っ!

初めてかもしれない。

はるちゃんが言うことを聞いてくれないのは…

「はるちゃん、あのね?」

「姉ちゃんばっか大人ぶるなよ!」

なっ、

「もー、はるちゃん分からずや!勝手にしなよ!萌愛ちゃんが他の子と付き合うことになって後悔してもしらないからね!意地っ張り!!!」

ついつい、いつもと違うはるちゃんに動揺して、子供っぽい捨て台詞を吐いて部屋に篭ってしまった…

はぁ。

ダメだなぁ。

はるちゃんと初めての大きな喧嘩かもしれない…