「ふふっ、ごめんね!」
「だから…わかってない。」
あ、そうだ。
「れいちゃん、カーディガンとネクタイ借りたまま帰ろうとしてた!ごめんね?今返す?」
下に白シャツ着てるし、
その場で脱ごうとしたら止められる。
「ちょ、桃奈さん、まじやめて…。そのまま着て帰ってくれて大丈夫です、明日もほぼ着ないし…」
あけようとしたボタンを止めながられいちゃんが言う。
「…れいちゃんって、甘やかすの上手だよね。いい彼氏になれるよ!」
「…だれの?」
「え、それはわからないけど…」
「…じゃあ桃奈さんが彼氏にしてよ。」
…ん?
私が?れいちゃんを彼氏に?
れいちゃんとお付き合いってこと?
ふふ、可愛い!
「そうなったら楽しそうだね!!」
そう返すとすごい呆れた顔された。
「れいちゃん打ち上げは?」
「そばにいるっていった…」
「もー大丈夫だよ!今日はこのあと洸のとこ行くし!」
「…それが嫌なんですけど。」
え、
「れいちゃん、洸嫌い?」
仲悪かったっけ。
「桃奈さんのバカ。アホ。鈍感。」
「は、はいぃ!?失礼な!」