れいちゃんの方を見て、

ちゃんとお礼を伝えないとね!

「れいちゃん、ありがとう!…これも!」

れいちゃんの首にかかる自分のネクタイをすこし引っ張って、

少し前のめりになったれいちゃんの頭をポンポンとする。

さっきのお返し!

驚いてるれいちゃんに笑いがこみ上げてくる。

「笑わないでくださいよ。」

少し照れたれいちゃんが視線を外しながらいう。

「ふふ、れいちゃん、今日は独占させてくれてありがとう!はるちゃんをこれからもよろしくね!」

じゃ!と、

お礼も言ったし、そろそろ文化祭も終わる時間だろうから、

ケータイを片手に外に出ようとする。

「姉ちゃん帰んのー?俺今日バスケ部で打ち上げあるからごはん大丈夫!」

「はーい、了解!洸の家寄って帰るー!ご飯も今日は洸たちと食べに行くね!気をつけて帰るんだよー!」

はるちゃんに返事をして、

萌愛ちゃんにも手を振って、

最後にれいちゃんにも手を振って、

校門に向かって歩き出す。

楽しかったなぁ〜