弟にしないで。


ふふ、れいちゃんも幼なじみいるのかー!

もしかしてはるちゃんたちみたいにいい感じなのかなー?

ゲームのメニュー表を見ながら、

1人で笑ってると、

「桃奈さんすいません、決めた?何します?」

「れいちゃん、ゆっくり話してていいよ!もう少し悩んでるから!」

れいちゃんが気遣ってくれる。

ニコニコというか、

ニヤニヤが止まらずに返事をしたら、

「桃奈さん。さっき言ったこともう忘れてる…。」

え?

れいちゃんはネクタイを軽く引っ張ってアピールしてくる。

…そばにいてくれるって本気だったんだ。

「ふふ、律儀だね!」

「だからそうじゃないって…、一緒にゲーム決めましょ。」

れいちゃんが後ろから手を伸ばして、

ゲームの説明をしてくれる。

「これは勝手に俺らで好きに遊ぶやつ。で、こっちは何個かのゲームでバスケ部の部員と対決。」

「んーどうしよっか…」

「姉ちゃん、対決は勝ったら、賞品あるよ!」

「じゃあ対決にする!いい?」

軽く後ろを振り向けば、

れいちゃんが頷く。

よし、やるからには負けないぞ!