「姉ちゃん!」

はるちゃんが手をぶんぶん振ってアピールしてくれる。

れいちゃんは少し驚いてるみたい。

あれ、はるちゃんから聞いてなかったのかな?

それをみて綾が爆笑してる気がするけど、放っておこう…

なんて思ってたら、

れいちゃんが袋2つもって表の方まで出てきてくれる。

「桃奈さん、来てくれたんですね。」

少し嬉しそうに見えて、

胸がキュンとする。

焼きそばを受け取りながら、

はるちゃんも可愛いけど、

れいちゃんも弟パワーすごい、

なんて、こっそり思う。

可愛い〜!

「ふふ、来ちゃった!!1番最初にここ来たんだよ!」

れいちゃんはまた少し驚いた顔して、

ふっと笑う。

「最初から焼きそば6つも買ったらあと食べれませんよ?」

え!

「焼きそばはみんなの分だよ、1人で食べないよ〜」

「冗談です笑」

えー!れいちゃんって冗談も言うの!?

可愛い〜

れいちゃんの腕を少し引いて、

背伸びして、頭をよしよしする。

「れいちゃん可愛い!頑張ってね!」

遅れて表に出てくれたはるちゃんには抱きついて、

「はるちゃんかっこいいし可愛い!頑張ってね!」

と言って、

「うん、姉ちゃんあとで、ライブも見に来てよ!」

「いくいく〜!」

なんて話をする。