姉貴が、大爆笑してるのが本当ムカつく…

大爆笑しながら恭介さんに引っ張られていく姉貴を睨む。

すると、姉貴はいつもはしない満面の笑みでガッツポーズしてくる。

…うざ。

もう見ないようにしよう。

「遥、本当に気づかなかったわけ?」

「えー気づかなかったー!改めてみると確かに似てるしなんで気づかなかったんだろ笑笑」

似てるなんて…、

やめてくれ、本気で。

2人で遥の部屋に移動して、

勉強道具を広げる。



「桃奈さんってあの6人でいつも仲良いの?」

「うん、そうだね、あ。安心して、姉ちゃん彼氏いねぇから!」

桃奈さんが用意してくれてリビングから持ってきたお茶を吹きそうになる。

「…。」

「え、違うの?」

「…いや、違わないけど…、弟としてどうなのかなって。」

この家によくお邪魔するようになって、

最近桃奈さんに惹かれてるって自覚した。

たぶん、最初にあった時から惹かれてたと思う。

…けど、遥にはどういうか悩んでた。

だってキモくない?

友達が自分の姉を狙ってるって。