弟にしないで。

 
家について、

れいちゃんとリビングに向かうと、

大きな音がして、ビックリする。

音の正体はクラッカーで、

目の前にはご馳走とケーキ、

はるちゃんに萌愛ちゃん、茉由ちゃん。

そして、綾たち。

え?どういうこと?

「「誕生日おめでとう(ございます)!!」」

ええ!

私が放心状態になってると、

「みんなで計画したのよ、あんた自分の誕生日忘れてるし。…遅くなったけどおめでとう。」

そう言って綾が私の手にプレゼントを載せてくれて、

そのあと一人一人プレゼントを載せてくれる。

え、え、

「…ほんとにありがとう〜幸せだぁぁ」

私の言葉にはるちゃんが笑って、

「おめでと!姉ちゃん!」

と抱きしめてくれる。

うう、ほんとに恵まれてて幸せだなぁ。

抱きしめ返しながらそう思ってると、

「玲司、あんた忘れてたでしょ。独り占めしてんじゃないわよ!」

とれいちゃんは綾に怒られている。

「さっ、あいつらはほっといて飯食おうぜ!」

と洸の一言でみんなでご飯を囲むと同時に、

インターホンがなって、

慌てて出て行くと、

「あ…。」