そのあと桃奈さんはずっと俺の服を着たまま姉貴たちと遊んでいて一安心する。

それにしても…

最低限って感じの水着の面積だったことにため息をつく。

可愛いし、綺麗だけど…

姉貴め。周りの目も考えろよ。

「成瀬くん、よこいい?」

横山が横に座りながらいう。

「もちろん、疲れた?」

少しバテ気味の横山は苦笑いして、

「ちょっとだけ〜」

と返して荷物から飲み物を取り出して飲む。

2人で白熱するビーチバレーを見てると、

「よかったね、おめでとう!」

「ん、ありがとう。」

「茉由のことだけど…気付いてるよね?」

無言でうなずく。

「そっか。なら大丈夫かな…」

「複雑な立場にして悪い」

「これは誰も悪くないよ」

また苦笑い。

遥の姉の幸せと、仲のいい友人の幸せ。

板挟みにしてしまった。 

でも横山は俺を責めずに、たわいもない話を続けてくれる。

…さすが遥だなぁ。見る目ある。

そんなこと考えながら2人で話してたら、

視線を感じる。

「玲司!そこ交代!」

視線を送った人物は俺を押し除けて真ん中に座る。

…可愛いな笑笑