みんなのとこに戻る前に、
れいちゃんは脱ぎ捨てて海に入ってた半袖を拾って、
はたいて砂を落として着せてくれる。
「これ、脱がないで。濡らしてもいいから。」
私は断ったらさっきの二の舞だと思って頷く。
上着を着て戻ったら綾がニヤニヤしてて、
「ちょっと玲司ー?」
と絡んでくるのをれいちゃんは無視する。
半袖の上着…結構暑いなとパタパタ隙間を風が通るようにしてたら、
れいちゃんの視線を感じてやめる。
いいじゃん、ちょっとくらい…
「じゃあ桃奈さん俺あっち戻るから、いい?くれぐれも、」
「わかってるから!大丈夫だよ!れいちゃんこそ」
「気をつける」
軽くバイバイしてほっとパラソルの下に座ると、
みんなが凄い勢いで質問攻めしてくる。
私もまだ整理ついてないからー!