2人でふふって笑い合って、

ギュッとしてると、

「…桃奈さん」

れいちゃんが何かを我慢するみたいに呟く。

私は埋まったれいちゃんの胸から顔を覗かして、

れいちゃんの顔を覗き込むと、

れいちゃんの瞳はさっきの余裕のなさそうな瞳。

なんか、その目で見られるととてつもなく恥ずかしい…

そう思ってれいちゃんをギュッと自分の方に引き寄せる。

そうすると今度れいちゃんが胸に埋もれちゃって、

余計恥ずかしくなって離そうとする。けど。

「ひゃっ、なに、れいちゃっ、」

「んーマーキング。桃奈さんホイホイ男の目線持ってくから。」

「いっ…」

れいちゃんが胸のあたりに顔を埋めて、

少しチクッとしたような痛みがして、

そこを見ると、赤くなってる。

「あ…れ、れいちゃん!!みんなのとこ戻れないじゃん!」

「桃奈さんが上着脱がなきゃいいんだよ」

そう言って、胸、鎖骨、背中、どんどんつけられてく。

「だ、だめっ。」

押しても離れないから意を決して、

なんとか顔を上にむかせて、

ちゅうする。

「もう、だめ。」

「…可愛い。…戻ろっか。」

伸ばされた手を取るとゆっくり起こしてくれて、

立ち上がる。

力はいらないけどなんとか…