おずおずとゆっくり手を伸ばしてれいちゃんの頬に当てると、
擦り寄ってくれる。
「…子供っぽい私嫌いになった?」
「ふはっ、そんな訳ないじゃん。桃奈さんが子供っぽくなる方が珍しいし!まぁでも誰ですかっていうのは傷つくからやめて…」
れいちゃんの笑顔。
「ごめんなさい…私もれいちゃん好き。」
そのまま頬に手を当てたまま、
さっきれいちゃんがしてくれたみたいに、
唇を重ねる。
れいちゃんは少し驚いてて、
すぐに嬉しそうに笑う。
もう一回…と思って近づこうとすると今度は止められる。
「だめ、一回じゃすまなくなる。」
れいちゃんが今度はそっぽ向いてるから、
その首に手を絡めて抱きつく。
「ちょ、桃奈さん、今水着だからね?」
わかってるもん。
れいちゃんのあったかさがいつもより伝わる。
「…茉由ちゃんに腕掴ませないで。」
ポロリと漏れた本音に、
恥ずかしくなって抱きしめる力を強くする。
「えっと、それはいわゆるヤキモチ…?」
どこかで聞いたことあるセリフに、
あの時のれいちゃんの真似をする。
「…ソーデス。ヤキモチ…面倒?」
「ううん、可愛すぎて抱きしめたくなる。」
ぎゅーってれいちゃんが抱きしめてくれる。