ボーッと考えながら、

洸達が準備してくれてたパラソルの下のレジャーシートに座り込む。

「桃奈、海はいらないの?」

「日焼け止め塗ってからいく!とりあえず荷物ばんしてるからみんな行ってきて〜」

とみんなを送り出してため息をつく。

「はぁー、‥全然喜んでくれないじゃん。」

少しむくれながら、

いいもんねー海楽しむもんね!

と半分やけになりつつ日焼け止めを鞄の中から出して塗る。

みんなはさっそく海に入ってて、

綾は持ってきたボードの形をした浮き輪に乗った洸をひっくり返して、

そのボードの上に乗って浮いてる。

日焼けしたいって言ってたもんなー

私ピリピリするの怖くて日焼けしたくないけど。

「あの、荷物番暇じゃないですか?」

声をかけられて振り向く。

誰。

数人の男の子。

…はるちゃんの後輩かな。

「えっと大丈夫です。」

「遥先輩のお姉さんなんですよね、」

あーやっぱりはるちゃんの後輩かぁ。

「そうだよー。」

「あの中に彼氏とかいるんですか?」

洸達を指差す。

…その中にはいない。

むしろ、ビーチバレーして、

茉由ちゃんにホイホイ体触らしてるあのキャプテンが私の彼氏のはずなんですけどね!

「ううん、いないよー」