「すんごい!海みえるねー!!」

晴翔が運転する車でキャッキャッ騒ぐ私に、

「数日間の別れの愛の抱擁してきたの?」

と綾がからかいの一言を入れる。

私が固まると、

「え、まじ?」

恭介の一言に、

「は、ハグはしたけど…そんなみんなが面白い話はないよ!」

と返すと、

洸が、

「俺いるし綾の弟嫌がったんじゃねーの?合宿。客観的に女2人に男4人だし。」

嫌がっては…なかったような。

冗談は言ってたけど。

「玲司独占欲強そうだからめんどそう。」

おえーとか言いながら嫌そうに綾が言う。

「独占欲…とかわかんないや。お互いバタバタしてるのもあって付き合ってそんな会ってないし…」

みんなが不思議そうな顔する。

「え、まさか半年待たして、まだハグ止まり?キスは?」

海斗の言葉に固まる。

「…し、してないよ、まだだって数日しかたってないもん!」

「え、付き合うってなった時にしなかったの?」

「え?そんな段階でするもんなの?」

疑問に疑問で返した私に車内がため息に包まれる。

え、私が悪いの?