机の引き出しから包装された袋を出して、

れいちゃんに渡す。

「半年以上前だけど…メリークリスマス…」

「え、うそ。開けていい?」

うん、と頷くと、

れいちゃんが包装を丁寧にあけて、

「リストバンド…」

と呟く。

「そう!何がほしいかわからないし…。でもはるちゃんバスケの時してたかられいちゃんもつけて大丈夫なのかなって…使えなかったらごめんね!」

私の言葉の途中にれいちゃんがリストバンドをはめて見せてくれる。

「かっこいい?」

「…ん。似合ってる!」

「…絶対つける。」

そう言ってそのままつけて私を引き寄せてハグしてくれる。

夏であっついのに、あったかい。

「れいちゃん、合宿頑張ってね!」

「桃奈さん…洸さんとイチャイチャしないでね。」

し、しないよ!

れいちゃんは笑いながら私の頬を触る。

…ちゅうするのかな?

なんて目を瞑ってみたけど…

「リストバンドもらえたし合宿頑張れそうです。帰ってきたら今度こそデートしましょう」

って離れて部屋から出てしまう。

…ちゅうしないのか。