桃奈さんは距離感がもともと近いからか、

全然離れない。

コンコンと控えめなノックが聞こえて、

桃奈さんが少し離れて、

「あ!はるちゃんのご飯!」

と立ち上がろうとするから、

「ちょ、今日はゆっくりしてください。」

と答えて扉の方に向かって扉を開くと、

遥がいて、

2人を見比べて、パアァッと顔が晴れて、

「姉ちゃん!玲司!」

とベットに腰掛けてる桃奈さんと近くにいる俺に向かって抱きついてくる。

…まだ説明してないけど。

もしかして聞いてた?

はず…

でも遥と桃奈さんは2人で嬉しそうに抱き合ってるからなんでもいいや。

「玲司おめでとう!」

「…ありがと。遥のおかげだよ。」

そう返すと、

嬉しそうに笑う。

可愛いなぁ、ほんとこの姉弟…

そのあとは課題をしようとする桃奈さんを遥が説得して3人でご飯を食べて桃奈さんを寝かせる。

桃奈さんが寝たのを確認して俺は遥に改めてお礼をいって、後を頼んでから家に帰る。

帰り道も桃奈さんが彼女になってくれたのを噛みしめながら帰った。