ふ…と意識が戻ると自分の部屋。

「…れいちゃん」

身体を起こすと手を握ったまま一緒に眠ってしまってた人が目を覚ます。

「ん…あ!桃奈さん、平気?気分は?」

目を覚ましたれいちゃんは心配そうに確認してくれる。

やっぱり抱きとめてくれたのはれいちゃんだったのかぁ…

返答するよりも先に、

手を広げて、

「…れいちゃん。」

と呼ぶと、

視線を彷徨わせたあとに、

クールに見える優しい彼が私を包み込んでくれる。

「れいちゃん、ごめんね。…好きだよ。」

待たせてごめんね。

待たせたのに自分勝手でごめんね。

心配かけてごめんね。

迷惑かけてごめんね。

全部全部ありがとう。

…好きだよ。


それを伝えられて安心したのかまた意識を手放してしまった私…