打ち上げの途中桃奈さんから連絡が来てて、

『お疲れ様!おめでとう!』

の二言。

え、今日のはやっぱり夢?

『ありがとうございます。どこいきたいか考えておいてくださいね。』

と返してみたら、

『わかった!』

と返ってきてホッとする。

夢ではない…みたい。

「玲司今年の夏合宿なんだけど、」

と茉由に声をかけられて固まる。

あ、夏合宿…

練習尽くしだし、夏合宿もあるし、

桃奈さんと予定合うだろうか…

「夏合宿って今年どこ?」

遥の声で思考を元に戻す。

「海の近くでやるって!」

「海か…。で、それがどうかしたのか?」

俺の一言に、

茉由が答える。

「バスとか宿とか先生がとるのに日程とか確定していいか一応部員に確認しとけって!」

「あー了解。」

今日の試合に勝ったことで次の試合は来月の終わり頃。

あと一か月くらいある。

気合入れないと…なんて考えてたら、

「あ、桃奈さんの誕生日もそろそろだよね。というか合宿と被るんじゃない?」

横山の言葉に食い気味に反応する。

「まじ!?…まじかぁ…」