「まぁ、なんでも好きに呼んで!お姉さんのままでもお姉ちゃんでもいいし!」

いたずらに笑って、

いつの間にか出してくれていた俺の分のアイスを渡してくれる。

「桃奈さんがいい。いいですか?」

少し驚いた顔して、

「いいよ!はるちゃんの親友だから特別!」

と笑って、自分の分のアイスをあけて食べ始める。

そのあとは三人でテレビを見て過ごして、

帰るころには、

女の子であるはずの、桃奈さんが送るよと言ってくれたのを

丁寧に断って、お礼をいって歩き始める。

遥の家から俺の家はそんなに遠くない。

一人で歩きながら、

今日は楽しかったなと振り返る。

桃奈さん…面白い人だな…