どこだろ。

目が自然にれいちゃんを探すけど見つからない。

「姉ちゃん、玲司頼める?」

え。

はるちゃんはまっすぐに私の目を見て言う。

何かあったのかな。

不安になりつつうなずく。

「これ!みんなで差し入れ持ってきた!分けて!一個もらうね!」

はるちゃんに差し入れを押しつけて、

みんなにもアイコンタクトして走り出す。

れいちゃんどうしたの。

怪我…とかじゃないといいけど。

一生懸命探して、

ようやく見つける。

自動販売機の前に立つれいちゃん。

持ってきた差し入れの凍ったドリンクを、

後ろから頬に当てる。

「つめた!…え?桃奈さん?」

「はぁはぁ…そ、うなんだけど、ちょっとたんま…」

運動なんて最近してない私は

息が上がって大変。

少し周辺を走っただけなのに情けない。

呼吸を整えて、

れいちゃんの前に回り込む。

え、